てんこうSTMの組み立てを行いました。
STMとは,Structure Thermal Modelの略語で,
てんこうの場合ハードウェア(構造部材・ダミー基盤など)のみを統合した試作機です。
STMを用いて振動試験や熱真空試験を行い,解析値の妥当性などの検証を行います。
組み立て時は沢山の不具合が出ました。
組み立て手順書に不備があったり・・
寸法公差の見積もりが甘かったり・・
穴位置が合わなかったり・・
ねじが短かったり・・
全部で見えているミスだけでも10~20項目の不具合が出ました。
メンバーの殆どが実際に衛星を作ることは初めてなので,
CADや事前に用意していたアセンブリ(組み立て)手順書を過信しすぎていました。
また,後の振動試験のスケジュールが押していた為,アセンブリを夜通し行う羽目に。。。
念には念を入れた準備ももちろん大事ですが,
何事も初めての時には,必ず不具合を想定して
余裕を持った時間管理が大切であると痛感しました。
組み立ての様子です↓↓
内部構造はニシジマ精機様から
加工していただいたものです。 |
やっと完成! ↓↓
ソーラーパネルなど高価なものや,製作が間に合っていないコンポーネントなどは搭載予定位置にダミーマスを貼り付けています。
次はこのSTMを用いて振動試験を行います。