深宇宙通信実験機【しんえん2】
「しんえん2」は深宇宙通信技術の確立、超軽量衛星構造の開発技術確立を目的とした50cm級の小型探査機です。
2014年度に打上予定である小惑星探査機「はやぶさ2」の副ペイロード(相乗り)として、月以遠の深宇宙へ放出されることが決定しています。
1.目的と達成目標
>ミニマムサクセス
■月軌道周辺にある超小型宇宙機と地上との通信技術確立
■超軽量衛星構造の開発技術確立
■地球周辺からバン・アレン帯を経て月軌道に至るまでの宇宙放射線の空間分布の計測
>フルサクセス
■38 万km ~300万kmの通信技術の獲得
■38万km~300万kmの宇宙放射線の空間分布の計測
>エクストラサクセス
■300 万kmでの通信技術の確立
■300万km以遠の宇宙放射線の空間分布の計測
2.概略仕様
直径約500mm の準球形状であり,周囲は太陽電池で覆われている.実験機は,構造部,熱制御部,衛星制御部,通信部,電源部のバス系,およびミッション部から構成される.
>サイズ:H465×W500×D500㎜以内
>質量:17.8㎏
>通信:145MHz(受信)、457MHz(送信)
外観イメージ 機器構成図